一宮のお祭り

 石刀(いわと)祭
     
 石刀神社は、一宮市市街地の北部に隣接し、岐阜
市や大垣市を望む、交通の要所に位置します。
   関が原の合戦で、徳川軍が神社に陣を築き、戦
後徳川家が社殿を修復造営した。神社の紋が三
つ葉葵の理由がここにあるようだ。
     
 石刀祭は、この修復造営を祝って始まったといわ
れる。例際は、4月19日に行われたが、現在はそ
れ以後の日曜日に行われている。山車の行列が
午後2時頃、献馬駆けが午後3時頃見られます。。
   祭は、山車からくりと献馬が奉納される。かって
は、山車は5両あったが、戦災で2両焼失し、現在
は3両が奉納される。
     
 山車は、上層、中層、下層の3層構成であるが、
シンプルである
   上層の、からくり演舞と、中層に采(さい)を持った
人形(三番曳:さんばんそう)、下層は、囃子(はや
し)場である。裏から見た写真のため、中層の人形
は見えないので、あしからず。



黒岩川祭
疫病厄除け、そして江戸幕府の命により薩摩藩が行った宝暦治水の労に感謝し、犠牲者の霊を慰め
る「黒岩川祭」が平成18年8月5日(土)夜、一宮市浅井町黒岩の「石刀(いわと)神社」周辺で行わ
れました。この川祭は、津島の天王祭に似ており、当日は、津島市からの見物人もありました。
昔は、周辺3地区でも行われていたそうですが、明治時代に新堤防がかなり離れた川側に作られ、川
と離れたことにより当地区のみとなったようです。他に対岸の岐阜県旧川島町で行われています。
提灯が飾られた山車<黒岩公民館にて> 祭が始まる前のご祈祷風景、背景にあるのは、山車
に飾られる約400個の提灯
提灯の飾り付けが完了した山車、中央の縦の提灯
は、年間12月を意味します。今年は旧暦では13月
であり、13個あることを確認しました。
当日、お聞きした話ですが、古来は神社の井戸水が
病気厄除けに効果があると云われていたそうです。
山車は公民館を出発し、50Mほど離れた神社まで引
かれ、奉納の後、公民館に戻り、祭は終わります。
祭終了後、山車に前後に飾られた「赤い提灯」は、
病気厄除けとして、子供達に渡されました。



 瀬部・臼台祭(うすだい)
    例年8月16日の夜、一宮市の東部にある瀬部
地区で珍しい提灯祭があると知り、見学に行きま
した。場所は観音寺と八幡社の境内です。
この祭の由来は、かって近江の国、現在の滋賀
県の竹生島(ちくぶしま)から当地の大銀杏に飛
来した観音様の御首を清浄な挽き臼の上に仮安
置した言い伝えに始まる。
山車には中央に一年の月数を表す12個の提灯
と日数を表す365個の提灯が飾られる。
<市観光協会HP>
 
     
 八幡社の本殿です。   観音寺「大悲堂」です。八幡社の東隣になります。 
     
 提灯が飾られた山車。   山車は、お囃子衆を下に乗せ、提灯を回しながら
、境内を数回行き来します。提灯が回り線になっ
ていますが、文字ははっきり見えます。


甘 酒 祭
五穀豊穣を願う「甘酒祭」が平成16年10月24日(日)午後2時<例年、10月の第四日曜日>から一宮
市丹陽町重吉の八幡社で行われました。
1961年に一宮市の無形民族文化財に指定されており、裸男たちが振舞う甘酒やおこわを食べると病気
にならないという言い伝えがあります。以前は、空になった桶を大鳥居に向かって高く投げ、桶の壊れ具
合で豊凶を占っていたものです。
午後1時頃、町内の公民館で作られた「甘酒」と「強
飯」が氏子たちにより八幡社に厳かに運ばれます。
拝殿では、小学生によるお神楽が奉納されます。
お神楽が終わると、おひねりが飛び交います。 拝殿の全体写真。近くから撮影がベストと理解して
いましたが、今年、同行したKONさんの技法から学
びました。
本殿で、ご祈祷された甘酒と強飯が境内に運ばれま
す。
いただいた、強飯です。ありがたいですが、やはり
カタイです。ありがたく噛み締めました。


 芝 馬 祭
    水法(みずのり)の芝馬祭:愛知県無形文化財

旧暦8月1日、いわゆる「八朔:はっさくの節句」に白
山社(一宮市浅野)境内を中心に開催される。
祭りの由来は、鎌倉時代弘安4年夏の蒙古軍襲来に
対し、当地からも多数の戦士・軍馬が出征したが、特に当地の軍馬が抜きん出た功績になぞらえ芝草にて
神馬を作り神々のご帰還をお迎えする遺風が始まり
とされる。
芝馬は一の鳥居傍で栽培されている「チガヤ」を藤蔓
で締め上げ、茄子、ほおずき、とうもろこしなどをつけ
て完成させる。芝馬は、神主のお払いを受けた後、
境内を出て正高寺に立ち寄り、村内を練り歩き、最後
は水法川に流され終了する。芝馬引きは男児が行い
、年内の悪病災難を免れることと、綱にとまれば無事
健康に育つという。

(平成17年9月4日撮影) 
     
 芝馬は、チガヤと1週間前に水法川に浸して柔
軟さを持たせた藤つるで作られます。後はナスや
ほおずき、とうもろこしで牡馬を表現します。
   
     


 お天道祭り
    江戸時代から太陽の感謝するお祭りとして知られる
お天道まつりは一宮市内「天道山大日寺」で開催され
ています。
五穀豊穣を祈願する大祭は11月下旬です。珍しい護
摩供養がメインです。
下の提灯は、太陽と月を表していると思われ、珍しい
と思い撮影したものです。
平成17年は11月26日(土)から27日(日)です。

 
     
    少なくなったとはいえ、熱心な参拝者も多いです。
昭和30から40年代が最近の全盛期で、夕方は一般
の人、午後11時頃は近くの飲食関係の人と大勢の人
手が参拝し、屋台が100軒以上出店し、大江側の両
岸は屋台と人で大賑わいしたとお聞きしました。知っ
てる人は、一宮を代表する名物行事(であった)と表
現しています。

祭事は仏式で執り行われます。